第3回小松左京受賞作(原作:機本伸司)の映画化作品

留年寸前の落ちこぼれ大学生と天才少女が「宇宙創生」に挑む青春映画

SF小説を対象とした新人文学賞「小松左京賞」受賞作品である「神様のパズル(原作:機本伸司)」。
「人間は、宇宙を作ることができるのか?」という壮大なテーマに挑んだ同作品をエグゼクティブプロデューサー・角川春樹、監督・三池崇史という強力タッグで映画化。主演は市原隼人と谷村美月。

「前半はラブ・コメディ、後半はパニックムービー」と三池監督が語るように、テーマとなるSFをはじめ、キャンパス、恋愛、笑い、アクション、パニックと映画の持つあらゆる要素を注入した"なんでもあり"の青春映画。

クライマックスで市原隼人演じる主人公が、「晴れたる青空 ただよう雲よ小鳥は歌えり〜」と、ベートーヴェンの「歓喜の歌(喜びの歌)」を熱唱するシーンのぶっ飛んだ演出、そしてラスト0.5秒に登場する谷村美月の笑顔が素晴らしい。

ストーリー

綿貫基一・喜一(市原隼人の一人二役)は双子の兄弟だが、優等生の弟・喜一に対して、兄・基一は留年寸前の落ちこぼれ大学生。そんなある日、弟は兄に自分が所属するゼミへの代返(代理出席)を頼んで、海外旅行に行ってしまう。

1回限りの代返と気軽に引き受けた基一だが、何も知らないゼミの教授から、"飛び級"の天才女子大生・穂瑞沙羅華(谷村美月)をゼミに参加させるようにと言われる。なんでも穂瑞はあまりの天才さゆえに、大学の授業では物足りず、ほとんど不登校の状態になっているという。

「なんで俺にそんな役が回ってくるのか…」と嘆きながらも、彼女に興味を持った基一は瑞穂の家に足を運ぶ。非常に気難しく、一筋縄ではいかなさそうな穂瑞だが、なにやら不思議なパワーを感じる基一。思わず「宇宙をつくることはできるのか?」という素朴かつ究極の疑問を口にしてしまう。

自分の役割を果たせたのか自信のない基一だったが、翌日、不登校だった彼女はゼミに姿を見せ、ゼミの教授と生徒達を安心させた。しかし、「これで面目を保てた」と安心するまもなく、基一は瑞穂と一緒にチームを組み「宇宙創生の立証」という究極の難題に取り組むように言われてしまうのだった…。

出演者

市原隼人(綿貫基一・喜一)
岩井俊二監督作品「リリイ・シュシュのすべて」(2001)で、鮮烈なデビュー。主演作品は「偶然にも最悪な少年」、「チェケラッチョ!!」、「天使の卵」、「虹の女神」、「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」など。TVドラマでは「ROOKIES」が高視聴率を記録した。

谷村美月(穂瑞沙羅華)
日本映画界が注目する若手女優の一人。TVドラマ「まんてん」で女優デビュー。映画では初出演・初主演の「カナリア」をはじめ、「かぞくのひけつ」、「檸檬のころ」、「魍魎の匣」「茶々 天涯の貴妃」、「リアル鬼ごっこ」、「おろち」など多数。

松本莉氏i白鳥)
13歳でデビュー以来、女優としてTVドラマ・映画・舞台・CFに出演するだけに止まらず、女性ファッション誌のモデル、ブログ執筆、ウェディングドレスのデザインなど多岐にわたって活躍。

田中幸太朗(佐倉)
テレビでは特撮アクション「爆竜戦隊アバレンジャー」、「世界の中心で、愛をさけぶ」、「H2」、「白夜行」、「風林火山」などに出演。映画では「ウォーターボーイズ」、「小さな恋のものがたり」、「ひぐらしのなく頃に」などがある。

石田ゆり子(鳩村)
TVドラマ「海の群星」でデビュー。「黄泉がえり」、「解夏」、「北の零年」、「四日間の奇蹟」、「釣りバカ日誌」など、多数の映画に出演し、正統派女優としての地位を確立。テレビドラマでは「Dr.コトー診療所」、「外事警察」など。近年は舞台でも活躍中。

岩尾望(須藤)
後藤輝基とのお笑いコンビ“フットボールアワー"は2003年のM-1グランプリで見事優勝。"ドランクドラゴン"の塚地と同様に、そのユニークな風貌と稀有な存在感が映画界でも注目されており、個性派俳優として活躍の場を広げている。